雪が舞い、視界が白っぽい。
風が吹き、木々が揺れガサガサ音をたて、時折パキンと鳴る。
正直、天候としては良くはないけど、僕は独り言ちた。
「あぁ、やっぱり山は良い」
ということで、(雪なし県では珍しく)本降りの雪と風の中での大物猟です。
雪なのはむしろ雰囲気がいいし、獲物の痕跡も良く見えるから歓迎だけど、風が強いせいで電子イヤマフがガサガサ音ばかりで
もはや耳当て状態。今日は視覚に重点を置くような形かな。
雄シカに走られ、群れに逃げられ、それでも猟場を歩き回ります。
谷あいに岩がごろごろと転がる場所を歩いていると、右上方でシカの走る音が!!
重い足音だから雄シカだろうか?チャンスがあるかもしれない、と見るが、姿は見えず。
そんな時、ふと目線を落とすと岩の影の木立の隙間に雌シカの顔が!!
目が合った!!
その瞬間、折って保持していたモデル33に、腰のX-holderから1発のREDBIRD ターゲットロードを抜き、装填・閉鎖・コッキング。
電源を入れていたドットサイトの緑点を、こちらに気づいて走り出したシカの前側を狙う。
バックストップ良し!!共猟者との位置良し!!
ダコーーーン!!
・・・まぁ、外しましたけどね!!www
いやぁ・・・、やっぱり大物猟はこの緊張感や張り詰めた感じと、発見後のアドレナリンがドバっと出る感じはたまりませんね!!
その後は飛び立つヤマドリを見送ったり、カモシカとにらめっこしてから、もう一度先ほどの猟場へ。
一番奥まで歩いて獲物が見つからなかったので、引き返しますが、過去に何度も帰り道で遭遇しているので、最大限の索敵モードです。
すると、下の斜面を覗き込んだ時、黒い塊が走り出します!!
・・・!!始めて見た!! イノシシだ!!
すかさず装填、コッキング!!
ダコーーーン!!
はい、また外しました。
イノシシはやっぱり速いなぁ、チャンスは5秒もなかったかもしれない。
でも、初めて見た!!寝屋の上を歩いていたようだし、次の出猟の時にはよく確認しよう。
一日で、2回のチャンスと2回の発砲。
当たらなくてもある程度の満足感はありました。
次こそ仕留めるぞ!!